DX推進の要は戦略!ロードマップの作成方法を5ステップで解説

DX推進の要は戦略!ロードマップの作成方法を5ステップで解説

DXロードマップの作成方法5ステップ

経産省のDXレポートで示されているように、DXを推進には、「①直ちに(超短期)取り組むアクション」、「②短期的対応」、「③中長期的対応」の3つの段階に応じた、各段階ごとに重要な戦略を理解した上で取り組む必要があります。

戦略を明確化する鍵となるのが、DXロードマップです。ここからは、DXロードマップを作成するための方法を5ステップに分けて解説します。

ステップ1:ゴール・目標を明確にする

ステップ1:ゴール・目標を明確にする

DXを推進するにあたって最も大切なのは、ゴール(目標)を明確にするということです。

実現したいビジネスモデルや事業戦略に合わせて、「DXをどのように活用していくか」というゴールがしっかりと見えていなければ、絶対にDXは成功しません。

ゴール設定のポイントは、経営者や一部の担当者の意見だけで進めるのではなく、各部門からの参加や意見を募ることが求められます。

うまく意見がまとまらない時でも、じっくりと時間をかけて調整を繰り返し、誰もが納得して取り組めるゴールを策定してください。

ステップ2:現状を分析し、把握する

ステップ2:現状を分析し把握する

競合や市場調査を行って自社の現在の立ち位置を確認したり、社内の各部門にアンケートを取るなどして業務に関する現状の課題を把握する。

これがなくては明確なロードマップは描けません。

自社の課題や弱点を洗い出すのはもちろんのこと、競合優位性や自社のアピールポイント等、強みも含めて言語化することが重要です。

言語化することで明確になった課題をDXにより解決し、強みはさらに強化・拡大していくことで、業務の効率化と他社との差別化を同時に実現することができ、企業価値を押し上げます。

この時、既存のシステムがレガシー化していないかどうかをチェックするのも、大切なポイントです。

ステップ3:KPIを設定する

ステップ3:KPIを設定する

KPI(重要業績評価指標)を設定することは、ロードマップが正しく機能しているかをチェックするためにも外せない項目です。

これは短期・中期・長期とそれぞれの段階ごとに、目標に合わせた明確な数値設定が求められ、誰もが現状をひと目で確認できるよう可視化する必要があります。

各段階で、どれだけの数値がクリアできていれば良いかを見極め、それぞれのフェーズごとの適切なKPIを設定しなければなりません。

ステップ4:システムやデータをデジタル化する

ステップ4:システムやデータをデジタル化する

アナログで扱っているデータや業務があれば、それをデジタルに置き換えていくこと。

これはDX推進においては欠かせないステップです。

デジタル化に関しては、部署や部門ごとに適切なデジタルツールを選定し、どれだけの業務効率化が図られ、どれだけの業務的余裕が生まれるのかを、明確に数値化することが求められます。

とはいえ、全社・全部門を一斉にデジタル化することは現実的ではありません。

最終的なゴールで全てが整うように、その優先順位を決めることもロードマップの大切な役割です。

ステップ5:ビジネスモデルをデジタル化する

ステップ5:ビジネスモデルをデジタル化する

システムやデータがデジタル管理するされるようになれば、次はそこからどのような新しい企業価値を生み出せるかを考え出します。

DXの最終的なゴールはデジタル化によって新たなビジネスチャンスを創出し、企業価値を高めることにありますので、このフェーズはDX化を成功させるための最終フェーズです。

時には企業理念や行動方針にまで踏み込んだ変革が求められるフェーズでもありますので、明確なゴールを見据えたぶれない舵取りが求められます。

単なるデジタル化だけで満足せず、デジタル化の先のゴールまでを明確に描くことが、DXを成功へと導くロードマップの役割です。

まとめ

DX推進を成功へと導く戦略の重要さと、ロードマップの作成方法を5ステップに分けて解説しました。

ただし、ロードマップの作成は、こうしてやり方を文字にするだけなら簡単な作業ですが、実際に作成するのは簡単ではありません

また、5ステップに沿って、適切なロードマップが作成できたとしても、刻々と変化する状況に合わせて、走りながら考えることを迫られるような局面もあるでしょう。

DXは一朝一夕には成し遂げられないということを念頭に、この困難なミッションを乗り越えてこそ、真のデジタル企業への道は見えてきます。

まずは全社を巻き込んでのゴール設定から取り組み、DXを成功に導くためのロードマップ作りに取り組んでみてください。

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この記事の執筆者

株式会社MU 代表取締役社長

山田 元樹

社名である「MU」の由来は、「Minority(少数)」+「United(団結)」という意味。企業のDX推進・支援をエンジニア + 経営視点で行う。 最近の趣味は音楽観賞と、ビジネスモデルの研究。 2021年1月より経営診断軍師システムをローンチ

株式会社MU 代表取締役社長

山田 元樹

社名である「MU」の由来は、「Minority(少数)」+「United(団結)」という意味。企業のDX推進・支援をエンジニア + 経営視点で行う。 最近の趣味は音楽観賞と、ビジネスモデルの研究。 2021年1月より経営診断軍師システムをローンチ

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