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2026年11月2日、NTT東日本が、地域の中小企業・店舗向けの「おまかせネット集客サポート」の提供を開始しました。これは、企業・店舗の情報をまとめて管理して複数の媒体へ配信し、生成AIに質問したときに自社がどう紹介されるのかも確認できるサービスです。NTT東日本はサポートをはじめた背景として、消費者が企業や店舗を探す手段として、生成AIを使った検索も増えているからだと説明しています。
「おまかせネット集客サポート」が関わるのは、名称・住所・電話番号・営業時間といった自社の基本情報を、どの媒体にどう載せて管理するかという部分です。本記事では、発表された機能と契約条件を、公式発表に基づき解説します。
【本記事の要点】
- NTT東日本は、2026年11月2日に、地域の中小企業・店舗向けの「おまかせネット集客サポート」の提供を開始した
- 企業・店舗の情報を複数の媒体へまとめて配信し、口コミや、生成AIの回答での自社の紹介状況を確認できる
- 料金は初期費用なし、月額2,750円(税込)/事業所で、最低利用期間は12カ月である
- NTT東日本は、媒体間の情報の不一致を、利用者への誤った案内や、生成AIの検索で正確な情報が反映されにくくなる原因として懸念している
NTT東日本が「おまかせネット集客サポート」を2026年11月2日に提供開始
2026年11月2日、NTT東日本株式会社は、報道発表資料『AI検索時代における地域の中小企業・店舗の集客力向上を支援する「おまかせネット集客サポート」を提供開始』で、新サービスの提供開始を発表しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表・提供開始日 | 2026年11月2日 |
| 発表主体 | NTT東日本株式会社 |
| サービス名 | おまかせネット集客サポート |
| 対象 | 地域の中小企業・店舗 |
NTT東日本は、このサービスを、企業・店舗が正確で一貫した情報発信を行い、口コミや生成AIの検索結果、競合との比較から、自社への評価や改善すべき点をつかめる環境として提供する、と説明しています。
サービスの中身:情報の一元配信と、AI検索での自社の見え方の確認
この章では、NTT東日本の「おまかせネット集客サポート」提供開始の発表の背景にある考え方と、サービスの4つの機能を整理します。
発表の背景:生成AIを使った検索が増え、媒体間の不一致が懸念されている
NTT東日本は発表の背景として、消費者が企業・店舗を探す手段に、ホームページや検索サービス、SNSに加えて、生成AIを使った検索も増えていると説明しています。生成AIはオンライン上に公開されている情報をもとに回答を作るため、企業・店舗の情報を正確かつ最新の状態に保つことが、集客の機会をつくるうえで重要だというのです。
一方で、企業・店舗の情報は複数のWEBサイトやSNSに載っていて、それぞれで更新が必要です。常に最新で統一された状態に保つのは容易でなく、更新漏れや不一致が起きるおそれがあり、利用者への誤った案内や、生成AIの検索で正確な情報が反映されにくくなることが懸念される、とNTT東日本は述べています。
この説明に沿えば、たとえば移転前の住所が古い媒体に残っている場合、生成AIが回答の材料にする情報にも、古い住所が含まれることになります。
4つの機能:配信・照合・口コミ・生成AIの回答の確認
報道発表資料の「提供機能」によると、サービスは、情報の登録や確認をまとめて行う専用の管理画面を中心に、次の4つの機能で構成されています。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 1 一元管理と一括配信 | 企業・店舗名、住所、電話番号、営業時間などをダッシュボードで一元管理し、連携する複数のWEBサイトやSNSなどへまとめて配信する |
| 2 オンライン上の情報の照合 | 生成AIを使って、ネット上に載っている企業・店舗名、住所、電話番号、営業時間などの情報と、登録した情報を突き合わせ、異なる情報があればダッシュボードで確認できる。誤った情報や古い情報を把握できる |
| 3 口コミ・評判の確認 | オンラインに投稿された自社・自店舗の口コミや評判を生成AIで集め、ダッシュボードで確認できる |
| 4 生成AIの回答結果の可視化 | 消費者が生成AIで自社・自店舗に関連する言葉を検索したときの回答結果を集め、自社・自店舗が紹介されている割合や、他の企業・店舗との比較を確認できる。比較結果に基づく改善提案も確認できる |
機能4が、発表のタイトルにある「AI検索時代」に対応する部分です。生成AIに質問したときに、自社が回答の中で紹介されているかどうか。これを割合や競合との比較で見られる点が、ホームページや地図の情報の管理にとどまらない特徴です。
ただし、サービスページのよくある質問は、このサービスを使えば生成AIの回答に表示・引用されることを保証するものではないと説明しています。機能4は、紹介されている状況を把握し、改善に生かすための機能です。
名称・住所・電話番号など、媒体との連携に影響する一部の情報を変更するときは、ダッシュボード上の変更依頼フォームから申し出る必要があります。その後、NTT東日本が内容を確認し、iタウンページ(NTT東日本のデジタル電話帳)とダッシュボードの登録情報を更新したうえで、連携する各媒体へ自動で配信される仕組みです。
連携先の媒体として、サービスページには、次の10媒体が載っています。
- TikTok
- Google Maps
- Bing
- Apple Maps
- Siri
- Foursquare
- Amazonアレクサ
ただし、SiriとAmazonアレクサは、音声で質問して使うサービスであり、今後は順次広げる予定となっています。
契約の条件:月額2,750円/事業所、最低利用期間は12カ月
報道発表資料の「提供条件等」とサービスページによると、料金と契約の条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | なし |
| 月額利用料 | 2,750円(税込)/事業所 |
| 最低利用期間 | 12カ月(期間内に解約する場合は、残りの期間の月額利用料を請求) |
| 必要な登録 | NTT東日本ビジネスID(NTT東日本のサービスで使うID)とiタウンページ(デジタル電話帳)への登録。どちらも無料 |
| 契約の単位 | 1事業所(1住所)につき1契約 |
月額2,750円は、会社ごとではなく事業所ごとの金額です。店舗や事業所が複数あれば、その数だけ契約が必要になります。複数の事業所を契約した場合、1つのビジネスIDから複数の事業所のダッシュボードを閲覧・管理できますが、1つの事業所のダッシュボードに複数のビジネスIDを紐づけることはできません。つまり、1つの店舗の管理画面は、1つのビジネスIDだけで管理する形になります。
初期費用がなくても、最低利用期間が12カ月あるため、1事業所あたり最低でも月額2,750円の12カ月分、つまり33,000円(税込)がかかります。
自社に引き寄せる:基本情報が媒体間でそろっているか
ホームページの営業時間は変えたのに、地図やSNS、電話帳には以前の営業時間が残っている。ホームページ、地図、SNS、電話帳など複数の媒体に自社の情報を別々に載せている会社では、こうした食い違いが起こりえます。
古い営業時間を見たお客様が来店すれば、店が閉まっていて無駄足になってしまうこともあるでしょう。また、生成AIも公開されている情報をもとに回答を作るため、古い内容が回答の材料に含まれる可能性は否定しきれません。
こうした食い違いは、媒体ごとに更新が必要で、どこか1つで更新が漏れることから起こります。これを防ぐには、情報が変わるたびに全媒体を直す流れを、先に決めておくほうが確実です。まず、次の3点を確認してみてください。
- 自社の名称・住所・電話番号・営業時間は、どの媒体に載っていて、誰が更新しているか
- 媒体ごとに内容が食い違っていないか
- 営業時間や電話番号が変わったとき、すべての媒体へ反映する流れが決まっているか
3点のうち、誰が更新するかと、変更を全媒体へ反映する流れは、専用のサービスを使う場合も、自社で運用する場合も決めておかなければならない項目です。そのうえで、配信と確認の手間を減らしたい場合に、NTT東日本のサービスは選択肢の1つになるのではないでしょうか。
まとめ:基本情報が媒体ごとに同じかどうかは、最初に見直せる項目の1つ
AI検索を意識して集客を見直すとき、最初に取りかかれるのは、名称・住所・電話番号・営業時間が、どの媒体でも最新かつ同じ内容になっているかの確認です。生成AIは公開されている情報をもとに回答を作るため、媒体のどこかに古い情報が残っていると、お客様が誤った情報で来店するおそれがあるだけでなく、AIの回答の材料にも古い内容が混ざる可能性があります。
NTT東日本の「おまかせネット集客サポート」は、この情報管理を、ダッシュボードからの一括配信、ネット上の情報との照合、生成AIの回答での紹介状況の確認という形で支えるサービスです。
このサービスを使うかどうかは、費用に見合う手間の軽減になるかで考えるとよいでしょう。
そのため、まず貴社が行うべきは、自社の情報がどの媒体にどの内容で載っているかの洗い出しと、更新する人・反映の流れの決定です。そのうえで、配信と確認の手間を減らす価値が費用に見合うかを比べれば、サービスを使うか、自社で運用するかを無理なく選べるはずです。
執筆者
DXportal編集長
町田 英伸
自営での店舗運営を含め26年間の飲食業界にてマネージャー職を歴任後、Webライターとして独立。現在はIT系を中心に各種メディアで執筆の傍ら、飲食店のDX導入に関してのアドバイザーとしても活動中。『DXportal®』では、編集長としてすべての記事の企画、及び執筆管理を担当。特に店舗型ビジネスのデジタル変革に関しての取り組みを得意とする。「50s.YOKOHAMA」所属。



