【緊急】ソースネクストで会員情報約2,252万件が流出の可能性|パスワード再設定と使い回しの確認

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ソフトやIoT機器などの製品・サービスを提供するソースネクスト株式会社(参考:公式サイト)は2026年10月15日、同社の会員情報が外部に流出したと公表しました。流出した可能性のある対象は22,519,960件で、パスワードを含む最大13項目が対象になりえます。公式は、すべての顧客の従来のパスワードを変更済みで、使えなくなっているとしています。

本記事では、2026年10月17日時点で公式発表から確認できる事実を整理し、対象者が今すぐ行うこと、警戒したい二次被害(流出した情報を使った別の被害)、会社として確認することを解説します。退会の窓口や公式発表など、問い合わせ先と確認先は巻末の表にまとめています。

【本記事の要点】

  • 流出した可能性のある対象は22,519,960件で、人数ではない
  • 対象になりうる項目は最大13項目で、パスワードを含み、クレジットカード情報は含まれない
  • 対象者は、公式サイトを自分で開いてパスワードを再設定し、使い回しを解消する
  • 会社は、従業員の業務用登録と、会員向けAPIの返却項目・取得上限・大量取得の監視を確認する

事案の詳細|ソースネクストの不正アクセスの時系列・件数・流出した可能性のある情報

不正アクセスの開始、検知、遮断完了、公表の時系列と、流出可能性のある22,519,960件は人数ではなく最大13項目が対象であることを示す図。

ソースネクストによると、第三者が会員情報を取得するAPI(システム同士をつなぐ仕組み)を不正に利用し、登録されている顧客情報を取得しました。ここでは、時系列、件数の読み方、対象になりうる項目の順に整理します。

時系列

公式発表の時系列は次のとおりです。

日時内容
2026年10月9日10時頃第三者による不正アクセスが始まる
2026年10月13日9時頃ソースネクストが不正アクセスを確認
2026年10月13日13時36分不正な通信の遮断などの封じ込めが完了
2026年10月15日公表。個人情報保護委員会への報告を完了し、対象者へのメール案内を順次開始

封じ込め後の不正アクセスは確認されていません。

出典・参照:

件数の読み方と、確かな点・可能性にとどまる点

公式の発表は、確かな点と可能性にとどまる点を分けて読む必要があります。

区分内容
確かな点第三者が会員情報取得APIを不正に利用し、顧客情報が外部に流出したことが判明している
可能性にとどまる点流出した可能性のある対象件数は22,519,960件。全員の全項目が流出したわけではない
対象の範囲2026年10月13日13時36分までにソースネクストへ登録のある顧客
公式が示していない点パスワードの保存形式。このため、保存形式を前提にせず、再設定と使い回しの解消を行う

ただし、22,519,960は「件」数であり、公式の発表でも人数やアカウント数と書かれていません。そのため、「約2,252万人の全情報が流出した」と読むのは誤りです。

出典・参照:

対象になりうる13項目

流出した可能性のある項目は、次の13項目です。登録状況により、対象になる項目は人によって異なります。

  • メールアドレス
  • パスワード
  • 氏名
  • 氏名カナ
  • 住所
  • 性別
  • 電話番号
  • FAX番号
  • 生年月日
  • 会社名
  • 役職名
  • 部署名
  • システム固有の識別情報(加入サービス、登録日、ログイン日など)

なお、クレジットカード情報は、対象のシステムに保存されておらず、流出の対象に含まれません。一方で、氏名、住所、パスワードなどは対象になりうるため、不正ログインや詐欺への備えは欠かせません。

出典・参照:

対象者が今すぐ行うこと|パスワード再設定と使い回しの解消

公式サイトからパスワードを再設定し、他サービスでの使い回しを解消する2段階と、メールやSMSのリンクを開かない注意を示す図。

ソースネクストは、すべての顧客のパスワードを変更済みで、従来のパスワードは使えないとしています。では、対象者は何をすればよいのでしょうか。行うことは、次の2つです。

順番行うこと内容
1ソースネクストのパスワードを再設定するログイン時の案内に従って新しいパスワードを設定する。再設定サイトにアクセスが集中しているときは、時間を置いてやり直す
2使い回しを解消するソースネクストと同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを他のサービスで使っていれば、そのサービス側のパスワードも変更する

クレジットカードについては、公式FAQが、対象システムにカード情報はなく、カードの利用停止や再発行は不要としています。対象かどうかは、登録メールアドレス宛ての案内で順次伝えられ、メールアドレスが未登録の方には書面で連絡される予定です。

退会を希望する場合は、専用の窓口(フリーダイヤル0120-035-116、10時〜18時、土日祝も対応)で手続きします。

出典・参照:

特に警戒したい二次被害|便乗フィッシングと標的型の連絡

不審な連絡のリンクを開かず自分で公式サイトを開くこと、氏名や会社名を知っていても正規の連絡の証明にはならないことを示す図。

流出した可能性のある項目には、氏名、住所、電話番号、生年月日、会社名、役職名が含まれます。これらを知っている相手からの連絡は、本物に見えやすいものです。そのため、公式はソースネクストや関係先を装うメール、SMS、電話、郵便物に注意するよう呼びかけています。

特に、パスワードの再設定を装う連絡が想定されます。見分け方と対処は次の手順です。

  1. メールやSMSのリンクを開かず、自分で公式サイトを開いて、ログイン画面から再設定する
  2. 不審なURLや添付ファイルを開かない
  3. 個人情報やパスワードを、メールやSMSの案内から開いたサイトに入力しない

送信者が自分の氏名や会社名を知っていても、正規の連絡である証明にはなりません。会社名や役職を使った標的型の連絡(特定の人や組織を狙った連絡)も想定し、経理、総務、情報システムの担当者へ注意を共有しましょう。

出典・参照:

企業が確認すること|業務用登録と、会員向けAPIの点検

会社メールアドレス、固有パスワード、多要素認証による従業員対策と、APIの返却項目、取得上限、大量取得の監視、鍵の棚卸しを示す図。

流出した可能性のある項目には会社名、部署名、役職名が含まれ、業務用メールアドレスとパスワードの組み合わせが対象になることもありえます。また、侵入口はAPIの不正利用と公表されており、会員向けのAPIを運営・委託している企業にも確認の材料です。ここでは、従業員の登録、APIの点検の順に見ていきます。

従業員の登録と使い回し

最初に、従業員が会社のメールアドレスでソースネクストに登録しているかを確認します。個人の製品の利用歴まで集めず、必要最小限の申告方法にとどめてください。次の表の順に点検します。

確認確認すること確認の目安
登録の有無会社のメールアドレスで登録した従業員がいるか申告の集計
再設定対象の従業員が、公式サイトからパスワードを再設定したか完了の報告
使い回し同じ、または似たパスワードを、業務用のSaaS、Webメール、VPN(社外から社内へ接続するために使う仕組み)、EC管理画面で使っていないか該当すれば固有のパスワードへ変更
多要素認証使える業務サービスで、多要素認証(パスワードに加えて別の確認を求める仕組み)を有効にしたか有効化済み
標的型の連絡経理、総務、情報システムへ、注意喚起を伝えたか周知済み

退職者や異動者を含め、使っていないアカウントがある場合は、公式窓口での退会も選べます。

API運営・委託側の点検

今回の侵入口は「会員情報取得APIの不正利用」と公表されています。原因の詳細は調査中です。会員向けのAPIを自社で運営している企業、または委託している企業は、次の4点を点検してください。

点検項目確認すること
返却項目APIが返す個人情報の項目を棚卸しし、業務に不要な項目を返していないか
取得上限利用者やトークン(利用を認める鍵の役割をもつ文字列)ごとの認可範囲、1回と一定時間あたりの取得上限を決めているか
大量取得の監視リクエスト回数だけでなく、1つの認証情報が一定時間に取得した顧客数やデータ量を見ているか
鍵の棚卸しAPIキーやサービスアカウントを定期的に棚卸しし、使っていない鍵を失効させているか

異常な取得を検知したときの自動遮断、ログの保全、経営層・委託先・個人情報の担当者への連絡経路も、平時に決めておくと動きが早くなります。初動の相談先として、IPA(情報処理推進機構)が2026年10月16日に不正アクセス特別相談窓口を開設しています。電話は03-6759-5760(平日9時30分〜17時30分、12時〜13時を除く)です。

出典・参照:

まとめ:確かな事実と未公表の点を分けて、再設定と使い回しの解消に絞る

確かな点は、会員情報取得APIが不正に利用され、情報が外部に流出したことが判明していることです。流出した可能性のある対象は22,519,960件で、人数ではなく、全員の全項目でもありません。パスワードの保存形式は、公式にまだ示されていません。

ここから導ける行動は、2つに絞れます。公式サイトを自分で開いてパスワードを再設定し、同じパスワードの使い回しを解消することです。会社としては、従業員の業務用登録の確認と、APIの返却項目・取得上限・大量取得の監視の点検が加わります。

ご自身が使っているサービスのうち、同じパスワードを使っているものはいくつあるでしょうか。まずは、メールと仕事で使うサービスから、固有のパスワードに変えていくことから始めてみませんか。

困ったときの連絡先と確認先を、次の表にまとめます。

目的連絡先・確認先内容
退会を希望するソースネクストの専用窓口(フリーダイヤル0120-035-116)10時〜18時、土日祝も対応
公式発表を確認するソースネクスト「当社サイトへの不正アクセスによるお客様情報流出のお詫びとお知らせ」経緯、対象、対応の公式発表
疑問点を確認するソースネクスト「情報漏洩に関するよくあるご質問」クレジットカードの扱いなどの公式FAQ
企業として初動を相談するIPA(情報処理推進機構)の不正アクセス特別相談窓口(電話03-6759-5760)平日9時30分〜17時30分、12時〜13時を除く。開設の案内
DXportal®編集部

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