現場IT運用の不都合な真実。なぜOpManagerで監視を効率化すべきか? 

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IT運用自動化の「不都合な真実」とは、ツール導入の目的化が招く、さらなる属人化とコスト増です。そこで、ネットワーク監視を劇的に効率化する「ManageEngine OpManager」が、なぜ現場の救世主となるのか。DX推進の専門家としての知見を交え、その具体的な活用術を解説します。

企業のITインフラを支える現場は、現在、限界を迎えています。「攻めのIT」という号令の裏側で、エンジニアは鳴り止まないアラート対応や陳腐化した管理業務といった「守りのIT」に忙殺され、戦略的業務が停滞しているのが実情です。

現状の運用負荷を「不可避なコスト」と諦める必要はありません。持続可能なDX経営へと舵を切るための、具体的な「処方箋」を提示します。

【本記事の要点】

  • 現場のエンジニアを「守りのIT」から解放する仕組みづくりがDX推進の前提となる
  • 属人化を招く監視体制は、企業の継続的な成長を阻害する要因となる
  • OpManagerはコスト抑制と運用効率化を同時に実現し、戦略的業務への注力を支援する

ManageEngine OpManagerとは?「複雑な管理」をシンプルに完結させる世界標準の理由

OpManagerは、ゾーホージャパン株式会社が提供するネットワーク統合監視ソフトウェアであり、直感的な操作性と優れたコストパフォーマンスを両立させた、世界で多数の導入実績を持つネットワーク統合監視ツールです。

マルチベンダーのインフラを一元管理する機能を備えており、全世界で16,000社以上(公式公表値)の導入実績を誇ります。主な監視対象は以下の通りです。

  • サーバー
  • ネットワーク機器
  • 仮想化環境

OpManagerが選ばれる最大の理由は、「複雑な管理をシンプルに完結させる」という設計思想にあります。高度な専門知識を要さずとも、導入したその日からネットワークの状態を把握できる敷居の低さが、リソース不足に悩みがちな日本の現場に適しています。

監視疲れを解消する3大メリット。なぜOpManagerで現場が劇的に変わるのか?

監視疲れを解消する3大メリット。OpManagerで現場が劇的に変わる

OpManagerの導入は、運用担当者が抱える「可視化」「通知」「コスト」という3つの根源的な課題を解決へと導きます。

個々の担当者の精神的負担を軽減し、属人化を防ぐための具体的な機能について、以下の3つの観点から解説します。

1.障害箇所を可視化。トポロジーマップによる「属人化」させない管理

ネットワーク管理における負荷の要因は、異常発生箇所が直感的に把握できない点にあります。従来のテキストベースのログ監視では、障害発生時の原因切り分けに多大な時間を要します。

OpManagerは、トポロジーマップ(ネットワーク接続図)の自動作成機能を備えており、機器同士の接続関係を自動で描画します。また、データセンターのラック図を3Dで再現する機能により、物理的な障害箇所を視覚的に特定することが可能となります。

2.無駄なアラートを削減。Slack/Teams連携で迅速な初動を実現する通知機能

不必要なアラートの氾濫は、管理者の疲弊を招きます。OpManagerは、必要な情報を適切なタイミングで通知する機能を備えています。

多段階のしきい値設定により、状況に応じた通知手段の使い分けが可能となります。例えば、Microsoft TeamsやSlack、LINE WORKSといったチャットツールとの連携により、チーム全体での迅速な初動体制を構築できます。一時的な負荷上昇による誤検知を抑制する設定も可能であり、ノイズとなる不要な通知を削減します。

3.デバイス単位の定額課金。コストを劇的に改善するライセンス体系の正体

監視項目の増加に伴いライセンス料が膨らむ「センサー課金」とは異なり、OpManagerは監視対象のデバイス数(IPアドレス数)で課金される体系を採用しています。

1つのサーバーにおいて、CPU、メモリ、ディスク、プロセス監視など、いくつの項目を設定しても1デバイス分の料金で固定されます。予算の見通しが立てやすく、運用途中の監視強化においても追加費用の懸念がありません。

知らないと損するOSS監視の落とし穴。商用製品への移行で経済合理性が高まる

知らないと損するOSS監視の落とし穴。商用製品への移行で経済合理性が高まる

ソフトウェア自体の費用が無料であるOSSと比較しても、長期的な運用コストの観点からOpManagerへの移行を選択する企業が増加しています。デジタル利活用を推進する上で、監視システムの維持にエンジニアの工数を割かれ続けることは、組織にとって目に見えない損失となってしまうでしょう。

OSSとOpManagerの運用面における差異を、以下の比較表に整理しました。  

比較項目一般的なOSSManageEngine OpManager
構築難易度Linuxやコマンド操作の習熟が必要Windows上でGUIによる設定が可能
メンテナンスアップデートやバグ対応を自社で完結メーカーによる標準サポートを提供
属人化リスク構築担当者の退職によりブラックボックス化しやすいGUI中心のUIにより、一定のトレーニングで運用の標準化を図りやすい
導入スピード環境構築に相応の時間を要する検証環境であれば、インストーラーに従うだけで数十分程度で監視を開始できるケースもある

OSSの保守運用に費やす人件費と、商用製品のライセンス費用を比較した場合、後者の方が経済合理性が高く、かつ安全性も確保できるとあって、特に自社での保守運用負荷が高まっている企業では、商用製品への移行を選択するケースも少なくありません。OpManagerのような商用ツールを選ぶ企業も多く、OSSと商用製品を組み合わせるハイブリッド運用も選択肢の一つです。

大野 良康

執筆者

DXportal®編集部

大野 良康

株式会社エイ・シームジャパン営業部所属
カスタマエンジニアとしてIT業界へキャリアをスタート。そこで培った技術的知見を活かし、その後は金融や保険業界の運用SEとして、重要システムの安定稼働を支えるキャリアを積み上げた。その後、技術とビジネスを結びつけるべくIT営業へ転身。顧客の課題解決を直接支援するソリューション営業や、協業を通じて価値を最大化するパートナー営業を経験。技術と営業の両方の視点を持つことが強み。