【Web3.0体験記②】NFT販売してみた!クリエイターの新たなマーケットプレイス

【Web3.0体験記②】NFT販売してみた!クリエイターの新たなマーケットプレイス

近年、注目を集めているNFT。Web3.0時代にマッチした新スタイルのアート作品として話題を集めています。また、投機対象として興味を持たれている方も多いようです。

しかし、NFTという言葉は聞いたことがあっても、実際に触れてみたことがない方がほとんどではないでしょうか。

クリエイターの中にも、「自分の作品を出品してみたいけど、どうすればいいのかわからない」と悩んでいる方も少なくないでしょう。

  • NFTによってクリエイターが脚光を浴びている
  • 日本には優秀なクリエイターが多いのでNFTなら世界で戦える
  • 一介のクリエイターでもNFTなら稼げる

このような話題を耳にするたび、私は居ても立ってもいられない気持ちになっていました。

それは、私自身がクリエイターの端くれであり、「自分の作品をもっと多くの人の手に届けたい」と思っていたからです。

そのため、これまでにない方法で「唯一無二のオリジナルのアート作品を世に出す」ことができるNFTに、かねてより新たな可能性を感じていました。

とはいえ、なかなか手を出せずにいたわけですが、何事も体験してみることが大事と考え、今回思い切ってNFTの世界へ飛び込んでみることに!

この記事では、デザイナー兼イラストレーターでもある私が、自身のイラストをNFTとして販売してみた体験談を書いています。

  • NFTに作品を出品する流れ
  • NFT作品を売るために必要なマーケティング
  • NFTを販売して感じたパラダイムシフト

NFTに興味を持つクリエイターの方、あるいはNFTとはどんな世界かリアルな体験談を通じて知りたい方などはぜひ記事をお読みいただき、参考にしてみてください。

NFTを販売する準備

NFTの出品方法を解説する前にお伝えしますが、率直に言ってNFT出品は大変な作業です。

なぜなら、暗号資産やウォレット(暗号資産のお財布のようなもの)を準備する必要があるため、それらに対する知識が求められるからです。

さらに、安心して利用するためには、暗号資産などに関する最低限の金融リテラシーが必要です。

今後NFTの市場がさらに拡大していけば、こういった参入へのハードルも下がっていくと予想されますが、少なくとも現時点では、それなりの作業を想定する必要があるでしょう。

しかし裏を返せば、今のうちからNFTに進出しておけば将来的にマーケットが拡大した際に先行者優位なポジションを得られる可能性もあると言えます。

クリエイターとしての未来を考えるのであれば、世界中とシームレスに取引できる仕組みを理解しておくことは、決して無駄にはならないはずです。

NFT作品出品の流れ

それでは作品をNFTで出品する流れをご紹介します。

なお、NFT出品ができるプラットフォームは色々ありますが、最もシェア率の高いマーケットプレイスの1つである「OpenSea(オープンシー)」がオススメです。今回はOpenSeaを例に、NFTの出品の流れを解説します。

オープンシー公式サイト
出典:OpenSea公式サイト

OpenSeaで販売するためには以下2点が必要になります。

  • ETH(イーサリアム:ビットコインの次に時価総額が高い暗号資産)
  • ウォレット(暗号資産を保管するお財布のようなもの)

出品するだけなのになぜ暗号資産が必要かというと、「ガス代」と呼ばれるブロックチェーン上の取引に伴う手数料がかかるためです。

イーサリアムを調達するには、国内の暗号資産取引所で日本円から変換する必要があります。

これを踏まえた上で、NFTに作品を出品するためには大まかに次のような作業が必要です。

  1. 国内の暗号資産取引所で口座開設をする
  2. 暗号資産(ETH:イーサリアム)を調達する
  3. 暗号資産ウォレット(MetaMask)を用意する
  4. NFTマーケットプレイス(OpenSea)でアカウントを開設する
  5. 制作物をNFTとして登録・出品する

国内の取引所で口座を開設する

日本円からイーサリアムに換金できる暗号資産取引所はいくつかあります。

【国内の代表的な暗号資産取引所】

  • コインチェック(Coincheck)
  • ビットフライヤー(bitFlyer)
  • GMOコイン

私はコインチェック(Coincheck)を利用していますので、今回はコインチェックでイーサリアムを調達する流れを解説していきます。

コインチェックは、暗号資産関連アプリでダウンロード数No.1を記録したことがある、使いやすく利用者も多い取引所です。

画面中央の「会員登録」から、必要事項を記入してアカウントを開設します。

メールアドレスとパスワードを入力後、指定のメールアドレスにURLが届くので、アクセスするだけでアカウント開設は完了です。

次に、本人確認の手続きをするため、ダッシュボードのページ左側「本人確認」をクリックして、後は指示に従って必要事項を入力するだけです。

身分証明書のコピーを郵送する必要などはなく、案内に従って進んでいけば特に難しくありません。全てインターネット上で完結します。

更に詳しい手順に関しては、以下のコインチェック公式案内を参考にしてください。

>>コインチェック公式サイト/Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説

本人確認手続きを行ってから、数日間~1週間ほどで口座開設が完了します。私の場合は、3日ほどで開設完了のメールが届きました。

暗号資産ウォレット「MetaMask(メタマスク)」を用意する

コインチェックで日本円を暗号資産に換金する前に、暗号資産やNFTを保管するためのウォレットを準備します。

暗号資産を保管するだけであれば、取引所のアカウントを開設するだけで済むのですが、OpenSeaでNFTの取引をするためにはウォレットが必須です。

*ウォレット:Blockchainを利用した暗号資産を扱うためのアドレスのこと。銀行口座でいうところの口座番号に相当し、仮想通貨を保管しておく財布(ウォレット)のようなものということで、仮想通貨ウォレットと呼ばれる。

ウォレットは、OpenSeaを始めイーサリアム系のサービスを利用する上では必須とも言われる「MetaMask(メタマスク)」をおすすめします。

MetaMaskはWebブラウザ(Google ChromeやFirefoxなど)の拡張機能として導入します。

MetaMaskにアクセスしたら、以下の手順でアカウントを作成します。

  1. 「ウォレットを作成」を押す
  2. パスワードを作成
  3. 任意でシークレットリカバリーフレーズを生成

シークレットリカバリーフレーズとは、ウォレットを復元するための合言葉みたいなものです。

万が一、ウォレットにアクセスできなくなった場合でも、シークレットリカバリーフレーズが設定してあればリカバリが可能となりますので、しっかりと設定しておいたほうが安心でしょう。

ただし、シークレットリカバリーフレーズは重要な個人情報であり、万が一、他人の手に渡ってしまうとウォレット内の暗号資産を盗まれてしまう可能性があります。絶対に誰にも見られない形でメモをとり、大事に保管しましょう。

ウォレットの準備ができたら、コインチェックで日本円を換金してイーサリアムを調達します。

コインチェックからMetaMaskへ暗号資産を送金するためには、「ウォレットアドレス」が必要です。

画面赤枠の「0x」から始まる文字列があなたのウォレットアドレスなので、クリックしてコピーして下さい。

ウォレットアドレスは、その名の通りそれぞれのウォレットの住所のようなもので、指定したアドレスに暗号資産を送金することができます。

自分のウォレットアドレスを確認したら、準備しておいたコインチェックのアカウントにアクセスし、イーサリアムの調達をしましょう。

まず、コインチェックのダッシュボードで「日本円の入金」を押します。

入金方法には3種類(銀行振込、コンビニ入金、クイック入金)ありますが、おすすめは最も手数料の少ない銀行振込です。

ウォレットの準備ができたら、コインチェックで日本円を換金してイーサリアムを調達します。内訳は後ほど解説しますが、OpenSeaで取引をするためには2万円ほど入金しておくと良いでしょう。

なお、各入金方法の手数料に関しては今後変更される可能性もありますので、手続きをする前にコインチェック公式サイトでご確認ください。

銀行振込を行ってから、コインチェックに入金情報が反映されるまで早ければ数分ですが、遅いと数時間かかります。このあたりは、今後改善に期待したいところです。

コインチェックへの入金が確認できたら、さっそくイーサリアムを調達します。

コインチェックでのイーサリアムの購入方法は、次の通りです。

  1. ダッシュボード左側「販売所(購入)」を選択
  2. 暗号資産の中から「ETH」を選択
  3. 金額を入力して「購入する」

イーサリアムのレートなどによって変動はありますが、前述の通り、OpenSeaでNFT作品を出品する場合は、2万円分ほどのイーサリアムを購入し、ウォレットに送金して下さい。

2万円の内訳は以下の通りです。

  • コインチェックからMetaMaskへの送金手数料:0.005ETH(執筆時点で約1,200円)
  • 初回出品時のガス代:5千円~1万5千円(初回出品時のみ必要)
  • 作品の販売時に発生するガス代:約2~3千円
  • 販売時にOpenSeaから徴収される取引手数料:売上金額の2.5%

なお、上記の「ガス代」は、イーサリアム上で行われているトランザクション(取引)の総量によってその都度変動するため、ざっくりとした金額を示していますが、概ね2万円分もあれば出品から販売までを行うことができるでしょう。

コインチェックでイーサリアムを調達したら、それをMetaMaskに送金するために「暗号資産の送金」を押して、必要事項を入力します。

「宛先」には自分のウォレットアドレスを入力します。

MetaMaskにイーサリアムが入金されているのを確認できば、NFTを出品する準備は完了です。

>>NFTアートを出品する

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この記事の執筆者

WEBデザイナー

木幡 淳一

デザイナー兼イラストレーター。長年WEBデザインに携わり、現在はフリーランスとしてWEBの世界でマルチに活動中。自身のコンテンツ作成を行いながら、NFTアート界でも新しい可能性を模索している。趣味は小説を読むこと。

WEBデザイナー

木幡 淳一

デザイナー兼イラストレーター。長年WEBデザインに携わり、現在はフリーランスとしてWEBの世界でマルチに活動中。自身のコンテンツ作成を行いながら、NFTアート界でも新しい可能性を模索している。趣味は小説を読むこと。

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