【緊急】佐川急便で最大5,323万件の情報流出の可能性|対策と確認事項

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佐川急便株式会社は、荷物の配送状況を調べる「お荷物問い合わせサービス」への不正アクセスにより、個人情報が最大約5,323万件(重複を含む)流出した可能性があると、2026年10月23日付のお知らせで公表しました。荷物を送ったり受け取ったりした方は、自分は対象なのか、何が漏れたのか、会社はどんな対策をしたのかが気になるのではないでしょうか。

本記事では、2026年10月25日時点の公式発表に沿って、発覚から再開までの経過と佐川急便が取った対策、一般の利用者と荷物の発送を委託する企業が確認することを整理します。問い合わせ先・確認先は、巻末の表にまとめています。

【本記事の要点】

  • 佐川急便は、「お荷物問い合わせサービス」への不正アクセスで、最大約5,323万件(重複を含む)の個人情報が流出した可能性があると公表した
  • 流出した可能性のある情報は、氏名、住所、電話番号が中心で、クレジットカード情報とパスワードは含まれない。5,323万件は人数ではない
  • 同社は外部からのアクセス遮断、監視体制の強化を経て、10月23日にお荷物問い合わせサービスを再開した。原因は調査中で、8つのサービスは停止が続く
  • 利用者は同社を装う不審な連絡に応じない。委託企業は、自社の出荷履歴の確認と、佐川急便からの案内を踏まえた個人情報保護委員会への報告の検討を進める

何が起きたか:発覚から再開までの経過

不正アクセス確認から外部アクセス遮断、調査・監視、追跡サービス再開までの流れ

佐川急便の公式発表『「お荷物問い合わせサービス」の再開および個人情報の流出に関する調査状況について(第5報)』などによると、「お荷物問い合わせサービス」(インターネット貨物システム)をめぐる経過は、次のとおりです。

日付出来事
2026年9月30日(水)午前7時30分に第三者による不正アクセスを確認。同サービスへのアクセスを一部制限し、第1報を公表
10月1日(木)個人情報が外部に流出した可能性があると判明し、第2報で公表。正午にインターネット貨物システムへの外部からのアクセスを遮断。個人情報保護委員会(個人情報の取り扱いを監督する国の機関)へ速報。専用コールセンターを開設
10月9日(金)第4報で、他のシステムやグループ会社のシステムへの影響は確認されていないと公表
10月23日(金)必要な対策と安全性の確認を経て、お荷物問い合わせサービスを再開。流出した可能性のある件数を最大約5,323万件と公表

不正アクセスが起きた日時は、同社が第三者の専門機関の協力を得て調査中です。表の9月30日は、同社が不正アクセスを確認した日です。

なお、2026年7月に公表された「スマートクラブ」(同社の会員向けWebサービス)の個人情報漏えいは、システム不具合の復旧作業時の設定誤りによるもので、第三者による不正アクセスではありません。同社のよくあるご質問(FAQ)は、今回とは別の事案としています。

誰が影響を受けるか:最大約5,323万件と情報の種類

送り状、運賃契約者、会員情報の三種類に流出の可能性があることを示す図

荷物の追跡という身近なWebサービスの裏側には、送り状に書かれた氏名・住所・電話番号が集まっていました。第5報が示した件数は、次のとおりです。

項目公式の表記読み方
件数現時点で最大約5,323万件(重複を含む件数)流出した可能性のある最大の件数。実人数ではない
重複の整理重複した情報を一定程度整理(名寄せ=同じ人の情報をまとめる作業)したうえで算出同じ人の情報が複数回数えられており、実人数は示せない
実際の流出すべての情報が実際に外部へ流出したことを確認した件数ではない流出が確認された件数ではなく、流出の可能性がある情報の最大値

流出した可能性のある情報は、次の3種類です。

種類対象項目
送り状データ(荷物に付ける伝票の情報)2026年6月21日から9月30日(約100日間)に預かった荷物の依頼主・届け先氏名、住所、電話番号
運賃契約者の情報佐川急便と運賃契約を結ぶ顧客氏名、住所、電話番号
スマートクラブの会員情報スマートクラブの登録者氏名、住所、電話番号、メールアドレス、会員ID

3種類の区分別の件数は、重複が多く実人数を示せないため、公表されていません。手書きの送り状で預かった荷物の情報は、対象に含まれません。法人の情報は、担当者名など個人を特定できるものだけが件数に含まれます。

クレジットカード情報とパスワードは、対象に含まれません。FAQには、銀行口座情報も含まれないと書かれています。荷物の中身(品名)や配送履歴が含まれるかは、確認中です。

荷物を送っただけの人、通販で商品を受け取っただけの人も、対象期間に佐川急便が預かった荷物(手書きの送り状を除く)の依頼主や届け先であれば、対象になる可能性があります。スマートクラブに登録していなくても同じです。自分が対象かどうかを利用者が確認する方法は、現時点で案内されていません。同社は、対象の確認ができ次第、順次案内するとしています。個別に案内できない方には、公式サイトのお知らせをもって通知に代えるとしています。

佐川急便が取った対策と、まだ公表されていないこと

外部アクセス遮断、専門機関との調査、監視強化を示し、原因は調査中と明記した図

公表された対策

第4報と第5報に書かれた対策は、次のとおりです。

区分公式発表の内容
被害の拡大防止インターネット貨物システムへの外部からのアクセスを遮断し、お荷物問い合わせサービスを含む一部のWebサービスを停止
調査第三者の専門機関の協力のもと、システムの安全性の確認と、個人情報への影響範囲を調査
監視関係するシステムを中心に、監視・検知の体制を強化
サービス再開システムの点検と必要なセキュリティ対策を行い、10月23日にお荷物問い合わせサービスを再開。再開後も監視を続ける
当局への報告個人情報保護委員会へ速報を実施。警察にも相談している(FAQ)
再発防止調査結果を踏まえ、システムのアクセス管理や監視体制の強化など、情報セキュリティ対策の見直しを進める

第4報では、見直しの対象として、次の5つが挙げられています。

  • システム構成
  • アクセス制御
  • 脆弱性管理(システムの弱点の管理)
  • 権限管理
  • 監視体制

まだ公表されていないこと

次の点は、2026年10月25日時点で公表されていません。

  • 不正アクセスの原因と侵入の経路(調査中)
  • 再開前に実施した「必要なセキュリティ対策」の具体的な内容
  • 区分別の件数と、対象となる人の実人数
  • 再発防止策の具体的な内容

現時点で、流出した可能性のある情報の不正利用などの二次被害(流出した情報を使った詐欺などの被害)は、確認されていないと公表されています。調査が続く以上、この状況は今後の発表で変わる可能性があります。

停止中のサービスと集荷の方法

第5報によると、停止が続くサービスは次の8つです。再開の時期は決まっていません。

  • インターネット貨物のお荷物問い合わせAPI(システム同士をつなぐ接続口)
  • 飛脚宅配便受付
  • 飛脚往復便受付
  • 飛脚往復便(ゴルフ)受付
  • 商品回収返金サービス
  • 受取先変更(配達予定からの事前受取先変更)
  • 受取先変更(不在発生後の受取先変更)
  • 回収くん

同社は、今回の不正アクセスに伴うサービス停止中も、荷物の集荷と配達は継続していると公表しています。ただし、台風などの別の要因で、一部の地域では集荷や配達に遅れや停止が出ています。

地域ごとの状況は、佐川急便のお荷物の集配および営業所の営業状況で確認できます。Webでの集荷受付が止まっている間も、最寄りの営業所に電話で集荷を依頼できます。

利用者と委託企業が確認すること

一般利用者は不審な連絡を公式窓口で確認し、配送を委託する企業は出荷履歴と報告方針を確認する図

確認することは、一般の利用者と、配送を委託する企業・自治体で異なります。それぞれ整理します。

一般の利用者

FAQなどでの公式の案内は、次の3点です。

  1. 佐川急便を装った不審なメール、SMS(携帯電話のショートメッセージ)、電話に注意する
  2. 不審な連絡を受けたら、記載されたURLにアクセスせず、個人情報を入力・提供しない
  3. スマートクラブのパスワードは流出の対象外だが、念のため、他のサービスと同じIDとパスワードを使っているなら、変更する

流出した可能性のある情報には、氏名、住所、電話番号が含まれます。相手があなたの氏名や住所を言い当てても、佐川急便からの連絡である証拠にはなりません。荷物に関する連絡で判断に迷うときは、連絡に書かれたリンクや電話番号を使わず、公式サイトを自分で開いて確認します。

佐川急便に配送を委託している企業・自治体

公式発表は、佐川急便に配送業務を委託している企業などを「出荷人」と呼んでいます。第5報とFAQが案内する出荷人の動きは、次の順です。

  1. 自社の出荷履歴を確認する。2026年6月21日〜9月30日に自社が出した荷物は、普段使っている送り状発行システムで調べる。FAQは、e飛伝Ⅲ、Biz-LogiWEB、Biz-LogiWEBⅡでの検索手順を示している。いずれも一度に検索できる期間に上限があり、期間を分けて検索する
  2. 佐川急便からの案内を待つ。対象となる出荷人には、報告の対象になる情報の件数などが確認でき次第、手続きの詳細が案内される
  3. 個人情報保護委員会への報告に備える。確報(調査結果をまとめた最終の報告)は、佐川急便が取りまとめ、佐川急便と出荷人の連名で行う方向で準備が進んでいる。連名での報告に同意しない出荷人は、自社での速報・確報が必要になる場合がある。連名での報告は、出荷人による個別の報告を妨げるものではない

お荷物問い合わせAPI、回収くん、商品回収返金サービスなど、停止中のサービスを業務で使っている企業は、代替手段を確認します。法人向けの個別の案内は確認中とされており、個別の問い合わせは担当の営業所へ連絡する形です。

委託先のシステムで起きた事故でも、自社が出した荷物の情報が対象になりえます。出荷履歴を確認する流れを一度つくっておくと、次に別の委託先で同じことが起きたときにも使えます。

まとめ:確定と未公表を分けて受け止め、公式の窓口を使う

2026年10月25日時点で公表されている内容は、最大約5,323万件(重複を含む)の個人情報が流出した可能性があること、お荷物問い合わせサービスが10月23日に再開したこと、8つのサービスが停止中であることです。原因と実人数は未公表で、二次被害は確認されていないと公表されています。この区別を保って受け止めることが、取り違えを防ぎます。

一般の利用者の持ち帰りは、次の2点です。

  • 佐川急便を装う連絡にURLを開かず、個人情報を入力しない
  • 判断に迷う連絡は、公式サイトや公式の窓口から確認する

委託企業・自治体の持ち帰りは、2026年6月21日〜9月30日の出荷履歴を確認し、個人情報保護委員会への報告の方針を決めることです。貴社の送り状は、どのシステムで発行され、荷物はどの委託先を通っているでしょうか。その一覧づくりから始めてみましょう。

続報は公式サイトで確認できます。困ったときの連絡先と、出典の所在を、次の表にまとめます。

目的連絡先・確認先内容
発表の全文を読むお荷物問い合わせサービスの再開および個人情報の流出に関する調査状況について(第5報)最大件数、情報の種類、対策、個人情報保護委員会への報告
経過を確認する第4報(2026年10月9日)/第2報(2026年10月1日)他システムへの影響、アクセス遮断、停止したサービス
疑問を調べるよくあるご質問(FAQ)対象者、情報の内容、停止中のサービス、出荷履歴の確認方法
本件を問い合わせる専用コールセンター 0120-28-3449(午前9時〜午後5時、土日・祝日を含む)/専用お問い合わせチャット個人情報の流出の可能性に関する問い合わせ
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