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ふるさと納税のサイト「ふるさとチョイス」を運営する株式会社トラストバンクは、不正アクセスにより会員の個人情報4,454,097件が外部に流出したと、2026年10月20日付のお知らせで公表しました。会員の方は、自分は対象なのか、何が漏れたのか、パスワードやクレジットカードは無事なのかが気になるのではないでしょうか。
公式発表で確定していることと、発表に記載がないことは、分けて読む必要があります。この2つを混ぜて読むと、件数や影響の範囲を取り違えやすくなるのです。
本記事では、2026年10月21日時点の公式発表に沿って、確定したことを整理します。あわせて、寄附者が今すぐ行う対応と、会員のID・パスワードを預かる企業・自治体が点検する項目を解説します。問い合わせ先・確認先は、巻末の表のとおりです。
【本記事の要点】
- トラストバンクは、「ふるさとチョイス」の会員情報4,454,097件の外部流出を2026年10月20日に公表した
- 4,454,097は公式が「件数」と表記した数字で、流出した項目は氏名、メールアドレス、住所、電話番号、ハッシュ化されたパスワード、寄附控除試算額である
- 決済情報の流出の有無は、公式発表に記載がなく、サービスは停止中で再開時期は未定である
- 寄附者は同じパスワードを使う他サービスの変更と不審な連絡への警戒を、企業・自治体は停止・通知・届出の手順の点検を行う
何が起きたか:不正アクセスの経緯とサービス停止
トラストバンクの公式発表『不正アクセスによる寄附者様情報の外部流出に関するお詫びとお知らせ』によると、不正アクセスの確認から公表までの経過は、次のとおりです。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年10月17日(土) | 不正アクセスがあった |
| 10月19日(月) | 通常と異なるアクセスの傾向を把握し、確認の結果、会員の個人情報が外部に流出したと判明。15時50分に「ふるさとチョイス」関連サービスを停止 |
| 10月20日(火) | 個人情報保護委員会(個人情報の取り扱いを監督する国の機関)への報告を完了し、お知らせを公表 |
| 10月21日(水) | 所轄の警察署へ被害を申告する予定 |
同社は、外部の専門家とともに原因と影響の範囲を調べています。脆弱性(システムの弱点)への対応、セキュリティ対策、監視と情報管理の体制の強化も進めています。サービスの再開時期は未定です。
誰が影響を受けるか:流出した4,454,097件と情報の項目
公式発表が示した流出の規模は、次のとおりです。
| 項目 | 公式の表記 | 読み方 |
|---|---|---|
| 件数 | 4,454,097件 | 公式が「件数」と表記している。445万人が対象とは読み取れない |
| 時点 | 現時点で確認できているもの | 今後の調査で、件数や内容が変わる可能性がある |
流出が確認されている項目は、次の6つです。
- 氏名
- メールアドレス
- 住所
- 電話番号
- ハッシュ化されたパスワード
- 寄附控除試算額(寄附金の控除額を試算した金額)
ハッシュ化されたパスワードとは、元のパスワードそのものではなく、一定の計算で別の文字列に変換して保管したものです。それでも、同じ組み合わせを使う他サービスでは、パスワードの変更が公式に案内されています(次章)。
クレジットカード情報などの決済情報と、二次被害(流出した情報を使った詐欺などの被害)については、発表に記載がありません。本件の寄附者向けの問い合わせ窓口は、巻末の表のとおりです。個別に対象かどうかを確認できるかは、公式発表に記載がありません。
寄附者が今すぐ確認・対応すること:パスワードの変更と不審な連絡への警戒
寄附者に対する公式の案内は、3点です。順番に確認していきましょう。
- 同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを、ほかのサービスでも使っていないか確認する。使っている場合は、ほかのサービス側のパスワードを変更する
- 同社や関係先を装った、不審なメール、SMS(携帯電話のショートメッセージ)、電話、郵便物に注意する
- 身に覚えのないメールやSMSに書かれたURLや添付ファイルを開かず、不審なサイトに個人情報やパスワードを入力しない
流出した項目には、氏名、住所、電話番号が含まれます。つまり、相手があなたの氏名や住所を言い当てても、同社からの連絡である証拠にはならないのです。連絡の文面が公式発表と似ていても、本物の証拠にはなりません。判断に迷う連絡は、メールやSMSに書かれたリンクや連絡先を使わず、公式サイトを自分で開き、掲載された窓口から確認します。
ただし、2026年10月21日現在、「ふるさとチョイス」はサービスが停止中(2026年10月19日15時50分より)のため、そのパスワードの扱いは、再開時の公式の案内に従ってください。
会員情報を預かる企業・自治体の点検項目:停止・通知・届出の手順
この章は、会員の氏名・住所・パスワードを預かるサービスの運営側向けです。寄附者の方は、まとめへ進めます。
同社は、通常と異なるアクセスを把握した当日にサービスを停止し、翌日に個人情報保護委員会への報告と公表を行いました。この対応は1つの事例です。顧客の会員情報を預かる貴社は、次の4つを入口に、自社の初動の計画を確かめます。
| 確認項目 | 確認すること | 確認の目安 |
|---|---|---|
| 保管する情報 | 氏名、住所、電話番号、パスワードなどを、どのシステムが保管しているか(分からなければ、システムの担当者に聞く) | 保管する項目とシステムの一覧がある |
| 停止の判断 | 通常と異なるアクセスを把握したとき、必要に応じてサービスを止める、または機能を制限する判断者と手順 | 判断者と手順が文書になっている |
| 通知と公表 | 公表の文面で件数、項目、利用者への依頼、窓口を示す準備 | 公表文のひな形と窓口が決まっている |
| 届出 | 自社に適用される法令や所管のルール、契約に応じた報告・通知・相談先と、その担当者 | 担当者と連絡先が決まっている |
件数を公表するときは、今回のように「件数」と「人数」を分けて書くことも、読み手の取り違えを防ぎます。
まとめ:確定した事実を受け止め、パスワードと不審な連絡に備える
確定している事実は、2026年10月20日に公表された、会員情報4,454,097件の外部流出です。件数であって人数ではなく、決済情報の記載はなく、サービスの再開時期は未定です。この3点を分けて受け止めることが、取り違えを防ぎます。
寄附者はすぐに次の3つを対応してください。
- 同じパスワードを使う他サービスを確認し、変更する
- 同社や関係先を装った不審な連絡に応じない
- 判断に迷う連絡は、リンクや連絡先を使わず、公式サイトから確認する
企業・自治体の持ち帰りは、会員情報の保管先と、停止の判断、公表と届出の手順を、自社の分で書き出すことです。貴社の会員情報は、どのシステムに保管されているでしょうか。まずは、保管する項目とシステムの一覧をつくるところから始めてみましょう。
続報は公式サイトで確認できます。困ったときの連絡先と、公式発表の所在を、次の表にまとめます。
| 目的 | 連絡先・確認先 | 内容 |
|---|---|---|
| 発表の全文を読む | トラストバンクのお知らせ(2026年10月20日) | 件数、流出した項目、同社の対応、利用者への依頼 |
| 寄附者向けに問い合わせる | メール:[email protected] | 本件に関する寄附者向けの窓口 |
| 続報を確認する | トラストバンクの公式サイト | 調査で新たに分かった事実、サービス再開の知らせ |
執筆者
DXportal®運営チーム
DXportal®編集部
DXportal®の企画・運営を担当。デジタルトランスフォーメーション(DX)について企業経営者・DX推進担当の方々が読みたくなるような記事を日々更新中です。掲載希望の方は遠慮なくお問い合わせください。掲載希望・その他お問い合わせも随時受付中。




